本のしょうかい
『あかちゃんがやってきた』
角野栄子 作
はたこうしろう 絵
福音館書店
ある日、おかあさんから重大発表がありました。「あかちゃんが うまれるの」「えっ」「うちに あかちゃんが うまれるのよ」「えーっ、ほんと?」
それはたいへん。ぼくにとってもビッグニュースです。うまれてくるのは弟? それとも妹? かわいいのかなぁ。ぼくよりもかわいいのかなぁ。
ケイくん、おかあさんのお腹のふくれ具合がとっても気になります。自分が赤ちゃんだった時に使っていたものが引っ張り出されてきました.。ケイくんはおかあさんのあかちゃん用品のお買物にお供しました。買ってきた手袋、帽子、靴下をちょっと拝借してためしてみたけれどて、どれもこれもきつきつ。あかちゃんって小さいんだね。
弟が生まれてベビーバスの船で遊ぶ時はぼくが船長。ベビーベッドのおりの中では二人でクマになって「ウォー」とさけびまくる・・・。弟と楽しいことがいっぱい。あれ、ケイくんはすっかり男のあかちゃんが生まれてくると思っているようです。
おかあさんのお腹の大きさも最高潮。おかあさんの寝ている姿はブロントサウルスみたいになってきました。もしかしてお腹の中にはきょうりゅうのあかちゃんがいる?
いよいよ赤ちゃん誕生です。おとうさんといっしょに病院へ行ってみると・・・。
ケイくんがおにいちゃんになる心の準備をしていく様子がとってもほほえましく読者もワクワク、ドキドキして来るこの絵本、角野栄子さんとはたこうしろうさんのコンビによる福音館『こどものとも絵本』の一冊です。