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本のしょうかい

あたしもびょうきになりたいなの表紙画像

『あたしもびょうきになりたいな!』
フランツ・ブランデンブルグ 作
アリキ・ブランデンブルグ 絵   福本友美子 訳

偕成社

エリザベスは今とっても不機嫌のご様子です。表紙からもうこわい表情のエリザベスちゃん。

どうしたの?どうしたもこうしたも、病気になったおにいちゃんばっかりがみんなに優しくされるんだもの。ご飯をベッドまで運んであげるのはお母さん。お父さんだって冷たいタオルをおでこに当ててあげてる。おばあちゃんは本を読んであげてるし、おじさんやおばさんからはお見舞いの電話がかかってきたり。エドワードばっかりずるいじゃない!!

それにひきかえあたしは洋服を着て学校へ行かなくちゃならない、宿題もピアノもやらなくちゃならないし、お皿あらいのつぎは金魚のえさやり・・・。不公平だぁ、という気持ちがエリザベスのお顔、しぐさから伝わってきます。

そんなにいい待遇なら「あたしもびょうきになりたいなぁ!」と思っていると、その願いのとおりエリザベスも熱を出し、ほんとうに病気になってしまいました。病気ってそんなにいいもの?らくちん?情けなーい顔しているよ。鏡持ってきてあげようか?

とっくによくなったエドワードは楽しそうに洋服を着て学校へ行き、宿題もピアノも、お皿あらいもきちんとやって、もちろん金魚にだってエサをあげます。エドワードったらずるい! またまたエリザベスのやきもちが始まったようです。

それから何日かたって、すっかり回復したエリザベス。おにいちゃんと二人でなんだかとっても張り切っていろいろなことをしています。本を読んでいるお父さんとお母さんにお茶まで運んであげたりして・・・。エドワードもエリザベスも病気が治ってよかった、と心から思っているようすがまたまたそのお顔から伝わってきます。元気が一番、だね。

子どもの気持ちや家族の温かさをブランデンブルグ夫妻がユーモアを交えて優しく描いています。愛らしくほほえましいネコの家族、モデルは二人のお子さん、ブランデンブルグ一家でしょうか。

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