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本のしょうかい

あるげつようびのあさの表紙画像

『あるげつようびのあさ』
ユリ・シュルヴィッツ 作   谷川俊太郎 訳

徳間書店

ニューヨークのソーホーに住む男の子はアパートの五階の部屋から外を眺めています。今日は月曜日。朝から雨です。何だかちょっと暗い気分で一週間が始まりました。窓辺のお人形からもため息が聞こえてきそう。

そこへ傘をさしてお客さま。王さま、女王さま、王子さまが男の子を訪ねてきました。でもぼくはちょうど留守にしています。王子さまが言いました。「そんならかようびにまたこよう。」すごすごと帰っていくご一行。

そして翌日、雨も上がった火曜日の朝。王さまたち3人は鎧姿の騎士を従えてやってきました。でも、今日もぼくは留守。「そんならすいようびにまたこよう。」

そして水曜日、王さまたちはさらにお連れを増やして男の子の住むアパートの階段をのぼってきましたが・・・。

ぼくと王さま一家のすれ違いはいつまで続く?そしてこの王さま一家はいったいどこからやってきたの?

フランスの民謡がもとになっているフレーズの繰り返しは耳に心地よく響きます。そしてひらがなだけで書かれている谷川俊太郎さんの訳文は目にも優しく、ユリ・シェルヴィッツさんの描く絵とピッタリ寄り添う感じです。

この作品は「お話のアイデアがほんとに子どもらしく、語り口はのびのびしている。この本は、けっしてすたれることのない“子どものための真の絵本”としての特徴をそなえている。一人の子どもにも見逃してほしくない絵本」とホーンブックマガジンでも高く評され、「1967年の最も優れた子どもの本」に選ばれています。子どもの心の内側、空想の世界が見事に描き出された一冊です。本のカバーにはシュルヴィッツさんの写真が大きく紹介されています。シュルヴィッツさんのキラキラと輝く瞳がとても印象的。

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