本のしょうかい
『しろくまのパンツ』
tupera tupera 作
ブロンズ新社
しろくまさんがしょんぼりして立っています。「どうしたの?」ともだちのねずみくんが心配しています。実はしろくまさん、パンツをなくしてしまって困っているのです。
それは大変、パンツは大切だもの!お風呂に入る時、一番最後に脱ぐのがパンツだし、反対に一番最初にはくのもパンツ。はだかんぼうだってパンツははいているものね。
しろくまさん、どんなパンツはいてたの?
さぁ、しろくまさんのパンツ探しが始まりましたよ。ねずみくんもいっしょです。パンツの形にくりぬかれた穴からはいろんな柄のパンツが見えます。
まずはカラフルな縦じまのパンツが穴の向こうに見えました。これ?いいえ、これはしましまが大好きなしまうまさんのパンツ。じゃあ、次に見えるお菓子がいっぱいの柄パンツ?いいえ、これもちがいます。食いしん坊のぶたさんのパンツです。その後も花柄パンツ、水玉パンツ、といろいろなパンツがあらわれますが、どれもしろくまさんのパンツではなさそうです。
いったいしろくまさんのパンツはどこへいったのでしょうか・・・。
この絵本、一番初めに開く時がとっても楽しいよ。しろくまくんのはいている真っ赤なパンツをぬがせてからでないと中が見られないの。紙のパンツだからそぅっとそぅっとぬがせてね。でも、もし切れてしまっも大丈夫。本の最後に「替えパンツのご案内」があります。最初から最後まで楽しい楽しい絵本です。
tupera tupera (ツペラ ツペラ)とは亀山達矢さんと中川敦子さんによるユニット名。絵本、イラストレーション、ワークショップなど様々な分野で幅広く活動中のお二人です。