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本のしょうかい

『ぶん ぶん ぶるるん』
バイロン・バートン 作
てじまゆうすけ 訳

ほるぷ出版

まず表紙をご覧ください。このお話の登場人物が全員勢ぞろい。何だかみんな怒った顔をして一列に並んで行進しています。どうして怒っているかって? その一番初めの原因を作ったのは「ぶん ぶん ぶるるん」と飛んできたミツバチくんです。ミツバチくんも口をへの字に曲げて行進するみんなの上を飛んでいます。みんな、もっとニコニコしてごらんよ。しかめっ面は楽しくないよ。

では一応ここでみんなのイライラの連鎖の経過をお伝えしましょう。ミツバチくんがおうしのおしりをチクリ、びっくりしたおうしがはねまわると、めうしはご機嫌が悪くなり、みるくしぼりのおばさんをけっ飛ばし、けっ飛ばされたおばさんが怒って、おうちで八つ当たり。八つ当たりされてむかむかしているおじさんはらばのおしりをひっぱたき・・・らばはやぎを、やぎからいぬへ、いぬはがちょうを、がちょうのほこさきはねこへ、ねこのつぎはことり、とこのイライラの連鎖はどんどん広がっていきます。さて不機嫌になったことりの標的は?そしてそのあとどうなるのでしょう。

バイロン・バートンさんのリズムカルな文とカラフルな絵がとっても楽しい絵本です。アメリカ生まれのバートンさん、もっとも少ないことばで最高のおもしろさを作り出す絵本作家として活躍中です。

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