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本のしょうかい

いたずらかいじゅうはどこの表紙画像

『いたずらかいじゅうはどこ?』
パット・ハッチンス 作
乾侑美子 訳

偕成社

かいじゅう一家のある日のお話です。ヘイゼルのおうちに孫の顔を見におばあさんが遊びに来ました。手にはお土産の卵がいっぱい入った籠を持っています。「わたしの せかいいちわるい ぼうやは いるかい?」

庭にいるはずの“せかいいちわるい”ぼうやはどこへ行ったのでしょう。姿が見当たりません。おねえちゃんのヘイゼルがぼうやの足跡を見つけました。おばあちゃん、おかあさんと3人で追って行くと、そこは台所。お母さんが作りかけていたチョコレートケーキの材料がちらばり、あっちにもこっちにもベタベタの手のあと。でも坊やの姿はありません。その手のあとは廊下からおとうさんの仕事部屋へと続いています。こんどはペンキがこぼれ、刷毛を持ち出してまたまたぼうやは逃走中?廊下のかべには真っ赤なすじの模様が完成しています。居間の新しい白いじゅうたんはもちろん・・・

さらに手のあとは階段を上り二階のバスルームへ。そしておとうさん、おかあさんの寝室、ヘイゼルの部屋、もうめちゃくちゃです。家中の部屋が大変なことになっている中、最後に残ったぼうやのお部屋では?

ぼうやのあばれぶり、いたずらっ子ぶりには読者も開いた口がふさがりません。ここまでやってくれるの?でもおばあさんはさすがです。大きなひろーい心でこの“せかいいちわるい”孫の成長ぶりを喜びます。ペンキの缶をあけられるようになった、絵もかけるようになった、階段も上れるようになった、水とお湯の栓の区別ができるようになった、はさみがつかえるようになった、とみんながあきれるいたずらもいろいろなことができるようになった証拠だと褒めたたえるのです。その寛容な心、見習いたいけれどお片づけは大変ですよ、お手伝いしてくれますか?おばあちゃん。それにね、眠っていると思っていたぼうやのそばに置いていった籠の中の卵、どうなる運命か知っている?

ハッチンスさんの作品はどれもカラフル。読んでいると元気が出てきて楽しくなります。

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