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どうぶつさいばん ライオンのしごとの表紙画像

『どうぶつさいばん ライオンのしごと』
竹田津実 作   あべ弘士 絵   

偕成社

ここはタンザニアの草原、コビエの丘に立つ一本の大きな大きなイチジクの木がおはなしの語り手です。草原のことなら何でも知っているイチジクの木。高いところからずっとこの草原での出来事を静かに静かに見守ってきました。

“カン カン カン カンゴロカン カン カン カン カンゴロカン”ある日、草原に石だいこの音が流れてきました。「あつまれ、みんなあつまれ!」「さいばんだー、さいばんだー!」どうぶつさいばんの始まりです。

裁判長はハイラックス、訴えたのはお母さんを殺されたヌーの子ども、訴えられたのはライオンのお母さんでした。ヌーにはゾウが、ライオンにはオオミミギツネの弁護士がつきました。バッファロー、ハゲワシ、マサイの牛、インパラの青年・・・たくさんの証人も登場し、傍聴人の動物たちはうなずいたり、反論したり。そして最後に呼ばれたそれぞれの証人、年取ったヌー、モンゴル人の羊飼いの老人の証言にみんなは・・・。

草原に生きる動物の世界の厳しい掟、その中でライオンの果たしている役割が明らかになります。さて、裁判の行方はどうなったのでしょうか?

長年野生動物の獣医を務めてきた竹田津実さんと動物園で20年以上飼育係として動物に接してきたあべ弘士さんのコンビによるこの作品、自然の営みの厳しさと素晴らしさを私たちに伝えてくれています。

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