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本のしょうかい

だれがきめるのの表紙画像

『だれがきめるの?』
スティーナ・ヴィルセン 作  ヘレンハルメ美穂 訳  

クレヨンハウス

赤いソファーに座っているのはくまさんの親子。こぐまさんとママぐまさんです。「おやすみなさい」の前の読み聞かせの時間のようです。開いている本はアレ?どこかで見たことがある本ですよ。ママぐまさん、一生懸命読んであげています。

「さぁ、おしまい。もう ねる じかんよ」でもこぐまさんはまだまだねむくありません。「もう いっかい よんでよ!」とおねだり。しかたないな、とママぐまさんは面倒がらずにもう一回。ご苦労さまです。そしてリクエストに応えて二回目の本読みを終えたママぐまさん、今度こそこぐまさんを寝かせようとするのは当然です。

でもまだまだこんなに元気、と反抗するこぐまさん。そこでいうことを聞かない子どもにガツンと一声「もうねなさい。ママが決めます!」ところがそんなことばに負けていないこぐまさん。「ママもねなさい。ぼくがきめます」そして仲良くベッドへ。ちょっとのつもりが二人で朝までぐっすり。よくあることですよね、お母さんたち。

さぁて起きたら朝ごはんですね。ここでもまたこぐまさん、朝からアイスクリームを食べたい、とママがすすめるヨーグルトを・・・。ママぐまさんの怒りは頂点に達して世のお母さんたちお決まりの台詞が。子育ては大変ですね、ママぐまさん。

その後の展開はどうなったのでしょう。解説はここまでにしておきますが、ご安心ください。仲良し親子の二人、こぐまさんがかわいくてしかたないママぐまさんとママが大好きなこぐまさんのことですから・・・。

親子のやりとりが本当に現実的で楽しくて、もうたまりません。こんなことあったね、毎日こんなことの繰り返しだったね、とこういう子育て時代を卒業した家庭では懐かしくほほえましく読み進み、その子育て真っ只中のおうちではうちのこと?どこで見てたの? という感じでしょうか。

これはスウェーデンの作家ヴィルセンさんの描く「やんちゃっ子の絵本」シリーズの中の一冊。この他に『だれのズボン?』や『だれのおばあちゃん?』があり、いずれも愉快な作品です。特にこの『だれがきめるの?』はママぐまさん、こぐまさんになりきって声を出して何度でも読んでみたくなり、その度に楽しい気分になる絵本ですよ。

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