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本のしょうかい

こども文様ずかんの表紙画像

『こども文様ずかん』
下中菜穂 著  

平凡社

山笑う春・・「結び蝶」や「蒲公英」、風光る夏・・「丸に向い燕」や「波千鳥」、月を待つ秋・・「抱き薄」や「かすみ満月」、山眠る冬・・「こもり雪」や「つらら雪」、めでたい正月には「光琳松」や「丸的に当たり矢」・・・・さてどんなデザインの文様かわかりますか?

下中菜穂さんの手により“四季の移り変わりに寄りそうようにしてきた日本人のくらしが身近に感じられるかたちを「紋帖」の中から選んで構成された”『こども文様ずかん』。

かつてまるでことばを使うように「かたち」を使って気持ちや思いを伝え、そこに意味を読み取り、遊んだり楽しんだりしてきた私たちの祖先の豊かな世界を下中さんが分りやすく楽しく美しく紹介しています。

季節を感じる様々な文様、紋を眺め、解説を読んでいるうちに心が落ち着いて和んでくるのはやはり日本人だからなのでしょうか。本のページをめくっているだけで「ああ、日本人でよかった」なんて幸せになるのは私だけ?

巻末には62種類の紋の型紙がついています。みんなで紋切り遊びもできますよ。

著者の下中菜穂さんは「文様を暮らしの中で楽しむ」文化を現代に蘇らせようとワークショップや展覧会を開くなど国内外で活動中の造形作家、アートディレクターです。

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