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365日まいにちペンギンの表紙画像

『365日まいにちペンギン』
ジャン=リュック・フロマンタル 文 
  ジョエル・ジョリヴェ 絵  石津ちひろ 訳

ブロンズ新社

あのね、今年ね、ボクんちには元旦の朝から宅配便がやってきたんだ。ワーイ、何だろう、ボクとおねえちゃんへのお年玉?(おはなしの作者はチュニジア出身だった!少し遅れたクリスマスプレゼント?)

ところが、箱を開けてびっくり。中から一羽のペンギンくんが出てきたんだよ。「ぼくはペンギン1ごう。おなかがすいたらなにかたべさせてね。」というメッセージつきだった。一体こんなプレゼント、だれが送ってきたの?パパ、ママ、おねえちゃん、ぼくは???ばかり。そしてもっと驚いたことに次の日も次の日も毎日毎日1羽ずつペンギンが届いたんだ。一週間で7羽、1月の終わりには31羽、2月の終わりには59羽、だって2月は28日しかないもんね。最初は1羽1羽名前をつけていたんだけど、そんなの追いつかないし見分けもつかないんだ、ペンギン君たち。

パパはたくさんになったペンギンを見て、「きちんとせいとんすることにしよう!」とはりきったよ。15羽ずつピラミッド型に並べさせたり、ストック用の棚を作って卵のように1ダースずつ分けてみたり、でもドンドン増えるペンギンたちにもうおてあげ。

5月24日にはとうとう144羽になったんだ。(みんなも計算してみて、1月1日から1羽ずつ増えるとほんとに144羽になるから。200羽になるのは何月何日か、なんていう計算もアタマの体操になるよ。)溢れかえるペンギンで困った問題がたくさん出てきたよ。えさ代、お世話、収納、暑さ、騒音(みんなが一斉鳴くともう大変!)、匂い・・。家族がみんなペンギン化してきちゃったりして、そうこうしているうちに、なんと大晦日になった。ペンギンの数はみんなもすぐわかるよね、365羽さ。そしてその大晦日にこのペンギンの送り主が登場、エコロジストのエミール=ヴィクトールおじさんだった。どうしておじさんがボクんちにペンギンを送り続けたかって?その理由はこの本のラストの方をじっくり読んでください。

おじさんは青い足をしたフリルゥ以外のペンギンを全部連れて北極へと向かったんだ。「ふだんからゆだんするなよ、地球温暖化は、わしがだんじてゆるさんぞ!」ということばを残して、行っちゃった。アー、一年がかりの大騒動も一件落着、と思ったのは甘かった・・・。次の日の朝、またまたピンポーンと同時に届いたのは・・・。

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