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ワニぼうのこいのぼりの表紙画像

『ワニぼうのこいのぼり』
内田麟太郎 文 高畠純 絵

文渓堂

ぼうやのためにこいのぼりを買ってきたワニのおとうさん。青い子鯉を一匹空に泳がせてみたけれど、ちょっと淋しい。親子そろえば鯉のぼりも賑やかで楽しいはず。次の日早速黒い真鯉と赤い緋鯉も買ってきてました。

3匹揃って気持ちよさそうに空を舞う鯉のぼりたち。それを見ていたお父さんは自分も鯉になったつもりで空にのぼってしまいます。「ぼくも」ワニぼうの素直なおねだりです。「わたしもいれて」と今度はお母さんも加わりました。ワニが三匹揃って鯉のぼりの横で風になびいています。「ワニのぼり」です。

それを見ていたネコがこんどは「ネコのぼり」。そしてイヌたちも。ゾウ、キリン、サル、ペンギン、ブタ、ウシ・・・とうとう町中でさまざまな動物たちが鯉のぼりごっこ。その様子が高畠純さんの手で楽しく描かれています。

“きょうは 5がつ 5か。はるかぜが いちばんおいしいひです。”という内田さんのことばが何だかやさしく心に響きます。詩人立原道造は病床で“5月の風をゼリーにして持ってきてください。”といったそうですが、5月5日に吹く風はどんな味がするのでしょうか。

内田麟太郎さんはたくさんの作品でおなじみの作家。『さかさまライオン』で絵本にっぽん大賞を、『うそつきのつき』では小学館児童出版文化賞、『すやすやタヌキがねていたら』『がたごとがたごと』で日本絵本大賞など、賞もたくさん受賞しています。降矢ななさんが絵を担当している『ともだちや』をはじめとする“おれたちともだちシリーズ”もみんなに人気ですね。

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