こんな本 あんな本

本のしょうかい

おんぶは こりごりの表紙画像

『おんぶは こりごり』
アンソニー・ブラウン 作 藤本朝巳 訳

平凡社

「そうじにせんたく、毎日の食事作り、そのうえ仕事まで。だから、ピゴットさんちはこうなっちゃいました・・・。ママはたいへん!」黄緑色の本の帯にはこんな紹介文。“こうなちゃった”ってどうなちゃったんでしょう?表紙のピゴット夫人ご主人、息子のサイモン、パトリックと3人をおんぶしています。3人の男性は明るく楽しそう、だっておんぶされているんだもの、ラクチンに違いありません。一番下でそれを支えているママ、タイトルのとおり「おんぶはこりごり」という表情です。

なんでもかんでも「ママーッ」と呼べばなんでもかんでも思うとおりにやってもらえることが当たり前になっているパパ、サイモン、パトリック。いつまでもこの平和が続くと思っている暢気な男性陣。アーア。でもある日「YOU ARE PIGS.」――もうブタさんたちの面倒を見るのはコリゴリ――とメモを残して家出するママ。「ヤッタァー!ガンバレ、ママ」

ママが家出したあと、大変!ドアノブがいつのまにかブタの形になったり、花模様のはずの壁紙がブタの顔の柄になったり、壁にかかった時計も窓から見えるお月様も、水道の蛇口も、とうとう三人の姿までアンソニー・ブラウンさんはブタにしてしまいます。ブラウンさんのユーモアあふれる家族のおはなしの結末は?

原書のタイトル『PIGGYBOOK』は英語の“piggy back”(おんぶ)とかけてあるそうです。藤本朝巳さん、タイトルの訳にも工夫なさったことでしょう。

矢印バックナンバー

▲このページのトップへ
84O