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どろぼう夫婦の表紙画像

『どろぼう夫婦』
児島なおみ 作

リブロポート

もしお隣にどろぼう夫婦が住んでいたらどうしますか? 近所のことなら何でも知っている物知りじいさんから、お隣はどろぼう夫婦だと教えられたぼく。そう聞くともう気になって仕方がありません。信じれば信じるほどお隣の夫婦の行動がどろぼう以外の何者でもなく思えてくるからふしぎです。

何を見ても怪しい、変だ、と観察し続けるぼく。ホームセンターへ買出しに行く夫婦を、悪いことをするための道具を買いに行ったにちがいないと後をつけては様子をうかがうぼく。その買物はただ家のあちこちを修理する道具の調達だったのに。肝心の修理する場面では観察を忘れて、例の物知りじいさんとトランプをするぼく。大きな車を引っ張り出した夫婦の様子にいよいよ銀行強盗かとドキドキするぼく。でもそれは単なる引越しでした。

ぼくはこのどろぼう夫婦の正体もつかめぬまま、そして空き家になったその家を探検することもないまま、お隣には次の住人が。さてさて物知りじいさんの情報によると今度の夫婦はスパイらしい・・・。またまたぼくの観察が始まります。好奇心旺盛なのは結構だけれど、観察するぼくの方がよっぽど怪しいぞ。ぼく、パパやママとお隣の住人について話してみたことあるの??

この本は幼少期をニューヨークで過ごした児島なおみさんのデビュー作。アメリカで出版されました。2作目の『空とぶおばあさん』で児島さんはAmerican Institute of Graphic Arts 絵本部門賞を受賞しています。

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