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本のしょうかい

あすはきっとの表紙画像

『あすはきっと』 ドリス・シュワーリン 文
カレン・ガンダーシーマー 絵  木島 始 訳

童話館出版

原題は『The Tomorrow Book』 本文の中に出てくる「あす」ということばはひとまわり大きな文字で表されています。子どもたちのささやかな「あす」への期待、希望が子どもらしくてとってもほほえましく描かれています。明るいお日さまを確かめてから始まる一日、走ったり歌ったり、ママとお買い物に行ったり、シャボン玉とばしたり、今日できなかったことがあすはできるようになったり、今日知らなかった子とあすはおともだちになったり。子どもたちのワクワク感が伝わってくるようです。

今日はどんな一日だったかな。あしたはどんな日になるのかな。そんなことを考えながら眠りについたこと、ここしばらくなかったな、昼間忙しくて疲れきっているわたしたち大人はもう夜お布団に入ったらバタンキュー。一日を振り返る心のゆとりさえありません。あしたはきっといい日になるよ、なんていい聞かせて眠ることなど滅多にない毎日です。この絵本を開いてちょっと反省しました。

シュワーリンさんの優しい語り口とガンダーシーマーさんの愛らしい絵がぴったりマッチしています。これはシュワーリンさんの孫のベンジャミンくんが<あす>について疑問を抱き始めた2歳のころの作品とか。

ガンダーシーマーさんは『とっときのとっかえっこ』でもおなじみの女性イラストレーターです。見返しには三日月とお日さまの連続模様。赤いシャツがめくれてお腹を出しているかわいい男の子のにこやかな表情、周りを取り囲む色とりどりのたくさんのハートの絵。最後のページに来た時には、「あすはきっと本当にいいことあるよ」とみんなが思えるはずです。幸せな気持に自然になれる、最近疲れ気味の大人にもおススメの作品。

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