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ゆきだるまのさがしものの表紙画像

『ゆきだるまのさがしもの』
ゲルダ・マリー・シャイドル 作 ヨゼフ・ウィルコン 絵
いずみちほこ 訳

セーラー出版

一日雪が降り続き明日の朝道路はどうだろうか、と心配しながら布団に入る日が今年も二回ほどありました。元気な近所の子どもたちの「ゆきだぁ」という声や、一生懸命雪だるまを作る姿を東京でもひと冬に一回は見たいものです。前の晩遅くに雪もやみ、翌朝はにっこりお日さまが顔を出し、昨日の大雪がうそのようだね、と子どもたちが作った雪だるまに話しかけているような朝、私はいつもこの『ゆきだるまのさがしもの』のお話を思い出します。

白い雪の世界しか知らないゆきだるまは誰から聞いたのか、「この世の中にはいろんな色の花っていうものがあるらしい、花ってどんなだろう、どこにあるのだろう」と、自分がまだ見たことがない花を探しに出かけます。「ゆきでできているんだから、花には会えないわ」途中で会ったネコのことばの意味もわからないゆきだるまさん。花を探し疲れて寄りかかったとびらの向こうには・・・そして・・・。

作者のシャイドルさんはドイツ人、双子の息子誕生をきっかけに女優から本と戯曲の作家になった女性です。絵を担当しているウィルコンさんは数々の国際展で賞を受賞しているポーランド出身の男性。大の親日家で何度も来日しているそうです。

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