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本のしょうかい

ゼラルダと人喰い鬼の表紙画像

『ゼラルダと人喰い鬼』 トミー・ウンゲラー 作
たむらりゅういち・あそうくみ 訳

評論社

お料理上手な少女ゼラルダが人喰い鬼から子どもたちを守ることになるこのおはなしは国際アンデルセン大賞受賞作家 フランスのトミー・ウンゲラーさんの作品。

表紙に描かれている人喰い鬼のこわいこと、鬼の腕の中にいるゼラルダはそんなこわい鬼をパッチリした目で見上げています。

子どもを食べる鬼の出現でコレは大変と町から子どもたちの姿が消えてしまうところからおはなしは始まります。そんなことは知らない田舎に住むゼラルダは、ある日お父さんの代りに市へ出す作物を持って町に出かけ、人喰い鬼に遭遇。大好物の子どもの匂いをかぎつけた鬼はあまりにあわててゼラルダを捕まえる前に怪我をして気絶。お腹もすいていてますます気絶。お料理が得意、大好きなゼラルダは売り物の作物を使って空腹の鬼のためにお料理します。その腕前の素晴らしさに鬼はゼラルダを自分のお城に連れて行くことにしました。ゼラルダは怖がりもせず鬼のお城でふんだんにある贅沢な材料を使って次々に美味しいお料理を作り、新しいレパートリーを広げていくのです。

ページいっぱいに描かれたゼラルダの色とりどりのお料理は見ているだけで楽しくなります。「七面鳥の丸焼きシンデレラ風」の七面鳥は足に赤い靴を履いていますよ。 町には子どもたちの姿が戻ってきました。さて、お城に住む人喰い鬼とゼラルダは・・・。

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