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夏の庭の表紙画像

『夏の庭』
湯本香樹美 著

徳間書店(文庫版もあり)

お葬式から帰った少年が、友だちに「死んだ人って重そうだった」と報告したことがきっかけで「死んだ人を見てみたい」、と三人の少年はもうじき死にそうな一人のおじいさんを見張り続けます。しかし、見張られていることに気づいたおじいさんはだんだん元気になり、やがて三人の少年と口をきくようになります。三人はおじいさんからリンゴの皮のむき方を教わったり、庭の草むしりを一緒にしたり、と最初の目的なんか忘れておじいさんとの楽しい交流が始まります。夏休みも終わる頃、合宿からおじいさんにお土産を持って帰って来た三人を待っていた現実は・・・。

少年たちのひと夏の出来事。大人が読んでも心にグッとくる作品です。

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