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本のしょうかい

ハゲキバトの表紙画像

『ナゲキバト』 ラリー・バークダル著 片岡 しのぶ訳

あすなろ書房

主人公の男の子、ハニバルは9才の時両親を亡くし、おじいさんに引き取られます。そのハニバルが大人になって、おじいさんと過ごした少年時代(9才の早春からその年のクリスマス までの短い期間ですが)を回想するという形で物語は進んでいきます。

ハニバルとおじいさんの生活は決して豊かではありませんが、ハニバルは少年らしい無邪気さ、やんちゃな面を見せながら、おじいさんを助け思いやって、すなおにのびのびと 成長していきます。その様子に私達読者は心を打たれ、物語に引き込まれ、自分がハニバルになったような気持ちさえしてくるのです。

さて、この物語の中ほどにタイトルのナゲキバトが登場します。ナゲキバトとハニバルの間で起こった出来事、ハニバルの心の葛藤、そしてつらい決断は、物語のクライマックス、 おじいさんの告白へとつながり、読者をハッとさせます。

作品の原書は自費出版で世に出て、宣伝もしないのにたちまち35,000部が売れたというものです。是非、親子で読んでみてください。

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