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おとうとがおおきくなったらの表紙画像

『おとうとがおおきくなったら』
ソフィー・ラグーナ 文  ジュディ・ワトソン 絵
当麻ゆか 訳

徳間書店

ぼくに弟ができた。名前はテオ。まだ赤ちゃんだから、毎日ミルクを飲んではベビーベッドの中ですやすや眠っているだけだから、一緒に遊べない。

でもぼくはお手製のマントと王冠を身につけてべビーベッドの横でいろいろ考えている。テオが大きくなったら・・・と。テオのための王冠だってちゃんと作ってあるんだ。

まず、自転車に乗ってジャングルへ行こう。木の枝にはいっぱいへびがいるかもしれない。木の下のほら穴をひみつの基地にして、こうもりから情報収集する。

うみべにも行ってみよう。たくさんの木の枝と貝がらでお城をたてて過ごす。星の光で本を読み、波の音を聞きながら眠る。

そしてテオがもっと大きくなったら、ボートで海へ出ていこう。ずっと先にある氷山にたどり着いたら・・・。

子どもらしい想像の世界がどんどん広がって行き、その様子がとても頼もしく、次はどんな冒険?と読み手もワクワクしてきます。

どの場面にもかたわらにさりげなく愛犬が登場していて、いつも二人を見守っているのもいいなぁ。

ワトソンさんの色鮮やかでダイナミックで心憎いほどセンスの良い絵がラグーナさんのお話をさらに明るく楽しいものにしてくれています。

子どものころの気持ち、夢を大人にも思い出させてくれるステキな一冊です。

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