こんな本 あんな本

本のしょうかい

わたしのおじさんのロバの表紙画像

『わたしのおじさんのロバ』
トビ―・リドル 作  村上春樹 訳

あすなろ書房

おじさんのうちにはロバが住んでいます。おじさんがロバを飼っているのではなく、正しくロバがおうちで普通に(人間のように)生活しているのです。

ロバはお気に入りのいすに座ってお茶を飲みながら新聞を読んだり、お気に入りのチャップリンの映画を見たり、ピアノだって弾けちゃいます。電話するおじさんの話を盗み聞きすることもあれば、長風呂をすることもあり、時にはかくれんぼもします。

でも、おじさんはロバの存在を知っているのか知らないのか、おじさんにはロバが見えないのか、ロバの行動に全く無頓着です。お互いに邪魔し合わず自由行動、気ままに暮らしている2人。

子どもたちのみなさん、こんなロバがあなたのおうちにいたらどうしますか。楽しく一緒に遊びますか。ジャグリングもしてくれますよ。上手じゃないけれどね。

大人のみなさん、空気のような存在のロバってどうでしょう。あれ?リドルさんはもしかしたらあなたの奥さんやご主人のことをロバに例えている?それはちょっと淋しい気持ちにもなりますが・・・。

とにかくひょうきんなロバのしぐさや表情が何とも言えず魅力的でおじさんの淡々とした様子に心惹かれてしまいます。

テーブルの上に飾られたひまわりの花を食べてしまうロバ、それがゴッホの描くひまわりの花になっていたり、おじさんがピアノを弾く場面ではサティの楽譜が登場したりと大人をクスッとさせる、シンプルな色使いのとってもおしゃれな絵本です。

矢印バックナンバー

▲このページのトップへ