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おとうさん おかえりの表紙画像

『おとうさん おかえり』
マーガレット・ワイズ・ブラウン 文
スティーヴン・サヴェッジ 絵
さくまゆみこ 訳

ブロンズ新社

夜になりました。おとうさんが帰ってきます。

川を泳いで帰ってくるのは魚のおとうさん、ブーンと飛んで帰ってくるのはてんとう虫のおとうさん、ウサギのおとうさんはぴょんぴょんとはねて、虫をくわえてもどるのは鳥のおとうさん・・・。

子どもの待つおうちへ急ぐ動物のおとうさんたちですが、ライオンのおとうさんだけは一人暮らす自分の場所へ帰っていきます。

丘の上で夕日を見ながら、一日の終わりを一人で迎えるライオンのおとうさんもきっと子どもたちのことを思っているのでしょう。その凛とした姿がとても印象的でステキです。

そして最後に登場するのは男の子のおとうさん、船乗りです。だから海から帰ってきます。抱き合上げてくれたおとうさんに「おとうさん おかえり」。

仕事を終えてお父さんが無事帰ってくる、そんな毎日の当り前のことがとても幸せに感じられ、感謝したくなります。

ブラウンさんの詩が、サヴェッジさんのリノリウム版画の世界で更に静かに美しく輝く作品です。さくまゆみこさんの訳がすばらしいことはもちろんです。

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