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ぱくぱくはんぶんの表紙画像

『ぱくぱくはんぶん』
渡辺鉄太 文  南 伸坊 絵

福音館書店

おばあさんがおいしそうなケーキを焼きました。とっても大きいケーキですから、当分食べられそうです。

でもおばあさんはおじいさんが食いしん坊だということを知っています。これから出かけるけれど、自分の留守の間に全部食べてしまうかもしれないと心配になりました。そこで、おばあさんはケーキの半分は自分の分に残しておくようにとおじいさんに念をおして出かけていきました。

おじいさんは嬉しそうにニコニコ顔でおばあさんの焼いたケーキをパクパク半分食べました。そこへやってきたのが犬のジョン、焼き立てのケーキを食べたそうです。

するとおじいさんはおばあさんの言ったとおりのことをジョンにも伝えます。「半分残しておけよ、おばあさんのだからな」もちろん、と言いながらジョンも残っていたケーキの半分をパクパク食べました。

次にネコのミーニャがやって来てきました。ケーキを食べたいミーニャにジョンは言います。「半分残しときな、おばあさんのだから」こうして、ケーキは半分の半分の半分になりました。

随分小さくなってしまったケーキ。でもまだまだ食べたい動物が続いてやってきます。めんどりのココタン、りすのチョロスケ・・・。

それぞれ残ったケーキを半分食べていると、帰ってきました、おばあさん。あまりに小さくなってしまったケーキを見て目がまんまるになりました。

でもね、おじいさんは「ちゃんと半分のこしたよ!」というのです。そしてジョンもミーニャもココタンも、チョロスケも、カマキチも、ビーちゃんも、ちゃんと半分残したよ! 確かにねぇ。

叱られたみんなはそれぞれ考えて、おばあさんにおいしい贈り物を届けました。

おばあさんは機嫌をなおして、「半分残してくれてありがとう!」とぱくぱく全部食べたのでした。最初のケーキの128分の1の大きさになってしまったけれど、とっても満足をそうなおばあさんの何とも言えないいい表情でお話は終わります。めでたしめでたし。

繰り返しが中心の単純なお話ですが南さんの味わいのある絵がお話に深みを添えています。

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